遠心性という身体の使い方。

昨日のブログの続きです。

遠心性の意識で歩いていると地面と対立しませんし、自分の身体にも負担がかかりません。これは昨日お伝えしました。

遠心性というのは僕の感じたまま言葉にすると、「常に指先まで、足先まで意識を通しておく」という感覚です。和身塾の稽古の時にこれを意識しながら相手と接すると自分の事で精いっぱいで「相手を感じる」事がおろそかになり、相手を動かすことが出来なくなります。逆に相手への意識が強くなると「遠心性」が途切れてしまいます。

それが地面や壁などになると自分のことを考えているとある程度身体の意識は高まりやすいですね。でも、人と関わらないで生きていくなんて出来ませんので、やっぱり人間同士の稽古がよりリアルに自分がどれだけのことが出来ていないのかわかってきます。

遠心性を別の感覚で言うと「何となく見えている物」をすべて把握するくらいすべての事に意識を向ける、でしょうか。モノスゴイ難しいことですが、遠心性を身体で実践するのはそれくらい簡単には出来ないです！

何となく見えている物・・・例えば通り過ぎる人の顔をすべて把握。スマホを見ながらでも周りの状況をすべて把握。何気なく立ち寄ったコンビニの天井の模様は何だった？
こんな感じでぼんやりすることが多いと思いますが、それを出来るだけ少なくしていく事です。

僕には「エネルギーとかパワー、気」のようなものは無いと思ってましたけど、遠心性は意識すると誰でもエネルギーに似た感覚を持てるような気がします。

習い始めて数カ月だとほぼ何もできないに等しいですが、周りの生徒さんは２、３年やってても先生とは圧倒的に差があり常に試行錯誤しながら身体や心と向き合っています。

自分を認めて、相手を認める、受け入れる。

言葉にすると簡単ですけど実践するのは難しいんですよね(^^;