【痛みの基準】国際疼痛学会による痛みの定義が変更されました。

40年ぶりに改訂された国際疼痛（とうつう）学会による痛みの定義とは？

旧バージョン「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」

新バージョン「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、 あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」

原文が英語なので難しい日本語になってますね。

新旧どちらにしても、

「感覚」「情動」となってるので

個人個人の「感覚」で違うし、「情動（感情）」体験なんです。

肉体的なアプロー”しか”やらないのは、

国際時な基準から見ると「それじゃ良くならないよ」と、

当たり前の事なんですね。

さらに、「組織損傷（筋肉など）が起こった」からではなく、

「組織損傷に似た」となってるので

身体の何処かが物質的に損傷してなくても「痛み」なんです。

なので、慢性痛（慢性疼痛）は、

『さっき机の角で指をぶつけた』とは、

明らかに違う痛み。

何処もぶつけてなく、いつの間にか痛くなって

・気づいたら毎日痛い

そう、あなたの頭痛も、腰痛も、肩こりも

【感覚かつ情動の不快な体験】です。

「肩こり＝痛くないけど凝ってる」は、

国際基準からすると痛み（＝情動が不快）なんです。

物質的（機械で温める、押す、揉む）な対処だけじゃ、

良くならない可能性は十分あり得ます。

事実、整体に来るお客様がよく言う言葉で

「話してるだけで楽になるのが分かる」

があります。

日本で根付いてないカウンセリングは、

痛みに対して効果があるんですね。

「情動（感情）」にアプローチすることも疼痛には必要なわけです。

世界ではスタンダードでも

日本では患者さん側・お客さん側と病院側・治療院側双方に

痛み＝身体＝物質的な解決方法だけ

と考える文化が圧倒的多数です。

カウンセリング受ける＝精神病

精神病＝異常

と考える文化を終わらせたいですね。