腰痛や50肩で強い痛みが出ると痛みに支配されてしまう人は多いです。

痛みの強さは本人1人しか分からないから「誰かに分かって欲しい」気持ちは分かりますが共感を得てもなおりません。

僕は過去ギックリ腰で「トイレ行けないかも」と感じる痛みがありました。

その経験から20年後の今は痛みが出ると客観的に感じている自分が常にいます。

(息が出来ないくらい)痛い!⇒どうすると痛いんだ?⇒動いてみる⇒この動きは大丈夫そうだ
歩いてみる⇒歩いた後少し楽⇒もう少し歩こう⇒次の日痛い⇒少なめに歩こう
このストレッチは?⇒やってる時痛い⇒終わると楽⇒毎日やってみよう
(この流れを繰り返す)

・痛みに支配されている人
歩いてみる⇒次の日痛い⇒もう歩かない
ストレッチやる⇒やってる時痛い⇒もうやらない

痛みの強さが本人しか分からないから難しい所ですが、もちろん休んだ方がいい時もあります。

この「もうやらない」が痛みが引くまでずっと続いてしまうのが特徴です。

身体の状況が良くなればすぐにでも動かした方がいいのが当然ですが痛みが怖すぎて動けなくなってます。

こんな意味で身体の改善には気持ちが重要になって来るわけです。

決して「気合でなおす」の気持ちではありません。

 

今回はお客さんが(目まいで下を向けない、横を向けない症状)

「こんな時も強い目まいがあると気づいた」「じゃあ、この姿勢でいればOKそうだ」

と言ってたので僕からは

「客観的に自分を見ているからいい傾向です」とお伝えしました。

 

痛みに支配されてなおりが遅い人は

「ずっと痛かったです」

というザックリしたこととネガティブな言葉しか出ません。

問診をして詳しい事を毎回聞き続けても

「辛かった」「痛かった」の自己評価がずっと続きます。

客観的に評価している人は僕が何も言わなくても先ほどのような感想が勝手に出て来ます。

実際その目まいのお客さんは一時期かなり良くなっていて、

つい目まいを忘れて生活しすぎて「こんな時にも目まいが起こる」とやや悪化した感じです。

 

ネガティブでもいいので「こんな動きでこの場所が痛い」という具体的な事は言えるようにした方がいいと思います。なぜならその方が改善のスピードが早いからです。

具体的な言語化が慣れてきたら

例えば「痛みに波がある」だけではなく

「痛い時といい状態の割合が7:3」とか自分の1週間、1ヵ月の状態を把握して言葉に出来るようにしましょう。

脳の中で「痛みに波がある」だけを認識していると「いつまでたっても痛い」になってしまいます。

目的をハッキリさせて現状をハッキリさせると脳は改善を認識して身体がそれに反応して改善スピードを早めてくれます。

よく使われる例えですが

「自分がどこにいるか分からない(現状)のに家に帰る事(目的)は絶対に出来ない」です。

当院の問診ではこのように少しでも早く改善するために様々な方面からアプローチしています。

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